パパ先生の日記

中学校の理科教諭をしていると同時に、 奥さんと日々子育てに奮闘している『パパ先生』です。このブログでは日々感じていること(子育て・理科・教育活等)をアウトプットしていき、自分自身のスキルアップや誰かのためになる情報発信にもなればと思っています。

新型コロナ知っておきたい薬の認識

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6月に学校が再開されることになりました。

これまでとは異なり新たな生活様式の中で

過ごしてくことになります。

 

徐々に感染者が減ってきていますが

第2波が今後来る可能性は十分にあります。

新型コロナは8割の人が自然に回復する

みたいではあるが、万が一のときのために

自分を家族を守れるようにしっかりと

正しい知識を学ぼうと思い治療薬について

まとめてみました。

 

アウトプットすることによってより

理解できるのでアウトプットは大切ですね。 

 

 

 

 

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  アビガン

インフルエンザの治療薬として開発された薬。

今1番よく耳にする治療薬です。

 

特徴

◆肺などの細胞に侵入したウィルスの

 増殖をブロックする効果

◆備蓄量が多い

◆妊婦に際して副作用が出るおそれもある

◆今はわかっていない副作用が今後出てくる

 可能性もあり

◆アビガンの有効性や安全性は今も研究中

 

服用例

入院初日に服用『胎児に影響を及ぼす可能性』

同意書へのサインと妊娠検査などが必要です。

 

入院3日目 症状が悪化

入院4日目 アビガンを服用

 服用1日朝晩に9錠ずつ

 服用2日目から朝晩に4錠ずつ

(2週間から症状が治まるまで)

 

服用者は数か月後には副作用が無くなる事を

理解していても、アビガンを服用したことで

「将来子どもに何か影響があるかもしれない」

というように生まれるまでずっと不安を感じて

しまうこともあるようです。

 

 

Q.感染したらすぐに飲まないと効果がでないの?

 

 ウイルスが増える前に使う方がよいが

重症時でも効果は期待できます。ただし

アビガンは錠剤のため、人工呼吸器を

使用する重症患者に投与するのは難しい。

 

 

 

 Q.アビガンは必ず処方してもらえる?

 

誰でもかんでも、いつでもどこでも使える

わけではありません。アビガンを使用できる

病院は限られているのです。

観察研究をしている大学病院等でにアビガン

を処方できるようです。

 

アビガンの処方の流れについては

保健所内・PCRセンター検査検査を受けて

陽性であり、重症な場合は病院にいって

アビガンを使って治療するかの判断がされます。

軽症の場合は、そのまま自宅で療養ホテルで

過ごし、町医者がオンラインで様子を見ます。

 

   

Q.行った病院でアビガンを処方していない場合、病院を変更できるのか?

 

初期でアビガンを使ってほしい患者は多い

ようです。基本的には患者のニーズに応えて

いきたいが、現段階ではアビガンは効果を

確認中のため待ってもらいたいとのこと。

 

 

レムデシビル

国内で初の承認された新型コロナ治療薬

アメリカの製薬会社がエボラ出血熱の治療薬

として開発されたものです。

 

特徴

◆点滴薬のため錠剤を飲めない重症患者にも

 投与可能。 

◆備蓄量が少ない

 ・14万人分くらいしかアメリカでつくっていない

   ⇒日本に割り当てられる量は少ない

 ・10月くらいまでに50万人分を生産予定

 ・現段階で世界中で70万人程度重症患者がいる

  ため実際現場でどれだけつかえるかわからない。

◆副作用の可能性

 肝機能障害、消化器症状(げり、吐き気)

 皮膚への影響などを起こす可能性が考えられる

◆国内での使用例はまだない

 

Q.治療薬として承認されるとどうなるの?

 

承認されると新型コロナ患者を受け入れている

病院ならどこでも使えるようになります。

これまでは新型コロナウィルスの治療薬として

承認されているものはなかったため、

レムデシビルが注目されています。

アビガンですらまだ研究段階なのです…

   

Q.治療薬に承認されるまでには時間がかかる?

 

プロセスが1年はかかります。レムデシビルは

アメリカで緊急使用が認められたため、特例で

国内初の新型コロナ治療薬に承認されました。

完全に承認されたわけではなく、これからも

データを集めて副作用や効果などをチェック

していくようである。

 

  

 

イベルメクチン

今後期待したい薬です。これは40年前から

世界中で使われている抗寄生虫薬になります。

特徴

発展途上国も含む世界中に流通しており安い

◆長年使用されているため安全性が高い

◆新型コロナ感染者の死亡率が約6分の1低下

 したというデータあり

◆細胞の中でウィルスが増えるのを防ぐ薬

  ①ウィルスが細胞に侵入するのを防ぐ

  ②ウィルスの増殖をブロック

 ※アビガン・レムデシビルの場合

  ①肺などの細胞にウィルスが侵入

  ②ウィルスの増殖をブロック

 

Q.なぜ承認されないのか?

◆治験が不十分だから

海外でのデータはあるが、日本での研究データが

ほとんど出ていない北里大学が治療薬としての

臨床を始めているが、1年くらいかかるようである。

しかし、レムデシビルも早まったので、イベルメク

チン早まる可能性があるもしれない……

      

 

アクテムラ

関節リウマチの治療薬です。新型コロナによる

重度の肺炎の症状を改善することが期待されます。

症状が重症化すると最終的に自分の免疫が暴走し

自分自身の体を攻撃してしまう。アクテムラは

それを抑えることが期待。

しかし、研究データが少なく、効果が定かではない

のでまだまだ未知数です…。

 

VHH抗体

アルパカから作られた抗体です。5月7日北里大学

などの研究グループが新型コロナの感染を抑える

効果がある抗体をつくることに成功したと発表。

新型コロナへの切り札になるかもしれない…

 

動物から学ぶことはたくさんありますね

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その他の疑問

☆治療薬とワクチンの違い

治療薬は治す

 体内にウィルスが入ってからたたかう

 

ワクチンは予防する

 体内にウィルスが入ることを防ぐ。迎えうつ

 

  

 ☆ワクチンはいつ完成する?

ワクチンは開発して作られたあと

「人間の体に使えるか」

「量産体制にできるか」

などを確認するために通常は数年かかります。

早急に研究が進められているのでもしかしたら

来年ごろにできるかもしれないみたいです。

  

 

☆治療薬は子どもにも使えるの?

 

アビガンは限られた状況でなら使用可能です。

 【アビガンの投与基準】

①約60歳以上で継続的な酸素投与が必要な人

②約60歳以上で基礎疾患がある人

③年齢に関わらず、酸素投与と対処療法だけでは

 呼吸不全が悪化傾向にある人

 

 その前に

熱さましの薬(アセトアミノフェン)を

使用します。解熱や鎮痛の効果がある薬で

安全性が高く、子どもでも使用可能です。

悪化したらアビガンを使用することになる

かもしれないです。

 

 まとめ

上記した治療薬等はすべて別の病気やウィルス

に対するもので、『新型コロナへの処方のために

時間をかけてつくられたものではない』という

ことを忘れてはいけません。

命に関わるため、ほかに手段がないから使用

しているということ。

 

 

本当に必要な人に本当に必要な薬を慎重に出す

安全性と有効性を確かめていく

  ことがこれから求められています

 

 

今回新型コロナの治療薬を勉強して

副作用などの問題がはっきりしていない

ので治療薬を使用することがないように

改めて予防をみんなでしていきたいと

思います。

 

 

 

 参考 中居正広のニュースな会

『新型コロナ 知っておきたい薬の認識』