知っておくべき『熱性痙攣(ねつせいけいれん)』
こんにちはパパ先生です。
1歳未満の親は必読『熱性痙攣(ねつせいけいれん)』についてです。
さきに熱性痙攣についてまとめた簡易資料を載せてみます。(初の試み)
先日、次男が熱性痙攣を起こしました。
本当に生きている心地がしませんでした。
みなさん 子どもが熱性痙攣した時にどうしたらよいかわかりますか?
私は、初めて目の当たりにして、もう死んじゃうんじゃないかなと思うくらい動揺しました。
『熱性痙攣』は何となく知っていましたが、原因や対処法など詳しいことは
何も知らなかったので焦るばかりでした。
抱きかかえて、背中をたたき、名前を叫び…
すぐさま救急車を呼んで病院に搬送。
診察、点滴を終えて帰宅し、その後は特に大きなこともなく回復しました。
この経験を経て、特に小さい子どもがいる親は
自分のためにも子どものためにも事前に『熱性痙攣』を知っておいた方が絶対いいです!!
そこで今回はその経験も踏まえて『熱性痙攣』についてまとめましたので
ぜひ要チェック!!
熱性痙攣(ねつせいけいれん)とは
熱性痙攣は、6カ月~5歳ころの子どもが急な発熱に伴って意識障害、けいれんを引き起こす病気のことです。半数近くが繰り返しますが、成長に伴い6歳前後でほとんど起こさなくなります。ごくまれに髄膜炎や脳炎、脳症などのために発熱とけいれんが起こることもあるそうです。
・およそ10人に1人に起こる。(男児に多い)
・熱が出始めてから24時間以内に起こることが多い
・熱が2~3日続いてからけいれんが起こった場合には髄膜炎や脳炎の恐れがあるので注意
・2~3分で収まることが多い
・遺伝性がある
熱性痙攣の症状
・手足をガクガクと動かす
・全身がつっぱる
・意識を失う
・白目をむいたり、目が定まらない
・泡をふく
・歯をくいしばる
・脱力する など
熱性痙攣の種類(2つ)
◆単純型熱性痙攣(70%~80%)
☆左右対称(両側性)
☆時間短い(多くは5分以内)
・24時間以内に再発しない
・6ヶ月以降の乳幼児にみられる
◆複雑型熱性痙攣
☆非対称性(片側発症)
☆時間長い(20分以上)
☆24時間以内に発作が2回以上起こったりする
・6歳以上でも起こる
・わずかですが後年にてんかん発作を起こしやすくなる
熱性痙攣の原因
子どもの脳が未熟なためということも言われていますが
熱性痙攣のメカニズムは、まだよくわかっていないそうです。
基本的な対応
①あわてず、おちつくこと。
②時間をはかる。(余裕があれば医師への説明のために動画をとる)
③衣服をゆるくし、首のまわりをゆるくし、頭部を少し
そり気味にして呼吸を楽にする。
④横向きにして静かに寝かせる。
⇒嘔吐や誤飲を防ぐため
⑤吐物、分泌物が口や鼻孔にたまっていたら、ガーゼで拭き取る。
⑥歯を食いしばっている時でも、口の中に物は入れない。
⑦よく観察する
⇒痙攣の長さ、
⇒体温を測定する発作の長さと症状(左右差、眼球など)を観察記録する。
NG対応
・ほっぺたをたたく
・口からくすり、飲み物を与える
・抱っこなどで激しくゆすったり、大声で呼びかける
こういうときは救急車を呼ぶ!!
・初回発作(特に1歳未満の場合)
・発作が5分以上続く場合
・けいれんが左右非対称な場合
・短い間隔で繰り返し発作が起こり、この間意識障害が続くとき
・けいれんの前後に頭痛や嘔吐、意識障害を伴う場合
熱性痙攣は再発するのか
熱性痙攣を発症した子どもの過半数は、生涯を通じて1回しか発作を起こさないといわれています。
再発率は25~50%、3回以上の発作反復は全体の9%程度だそうです。
※追加で再発率が50%の状況
①1歳未満での熱性痙攣初発の場合
②親や兄弟に熱性痙攣の既往がある場合
以上を抑えていたら熱性痙攣が起こっても大丈夫です。
とは言うものの……
実際、目の前で起こったら、抱きかかえて、ゆすり、何度もよびかけてしまいます。
実は、つい最近、次男に2回目の熱性痙攣が起こりました。
その時も、同じようにNG対応をしてしまいました…
また、「再度、熱性痙攣が起こったら救急車を呼んでください」と言われていたので
救急車を呼びました。実は、『髄膜炎』に昔かかったからです…
ただ、2回目は、救急治療室がいっぱいでベッドにものせてもらえずに
控室みたいなところで話をする程度でした。
今の時期、コロナや熱中症等で救急がひっ迫しているそうです。
また、解熱剤の在庫があまりなく、「家にあるなら提供を控えたい」
とも言われました。病院は本当に大変そうでした。
みなさん、『解熱剤』は家にしっかりストックしておいた方がよさそうです。
参考